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2022年9月2日のブックマーク (1件)

  • 虫を描く私――標本画家のひとりごと - どのように虫を描くのか? | ウェブマガジン「あき地」

    小さな虫の「形を取る」には? 昆虫の「標画」制作を志したものの、そのためにはまず何をすればよいのか私には分かりませんでした。道標になるものは何一つありません。 標作りの方法すら知らなかった頃には、取りあえず描きたい虫の死体を目の前に置き、ルーペで拡大しながら写生していました。しかし、それを続けていただけでは目指す標画へと到達できないことは、すでに鳥の写生を通して痛感していました。私が第2回目で示したハシブトガラスとヒメウの脚を描いたとき、実物に定規を当てて方々を測定しながらスケッチしたのは、少しでも正確に描き、標画に近づけたいとの思いからです。日常的に多くの昆虫を手にする中で、しっかりとした外骨格をもつそれらが、その特質ゆえ種類ごとに「いかにもその虫らしい」微妙な形状のバランスをそなえているのは察しがついていました。これらを単なる勘で描いてしまったのでは、科学的とは言えないであろう

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