サッカーワールドカップ(W杯)ロシア大会で、日本代表の監督として過去最高に並ぶ16強入りを成し遂げた西野朗氏(63)。課せられた使命は、限りなく困難だった。第3戦のポーランド戦、あの采配は、孤独との闘いでもあった。W杯が終わって約1カ月。日本代表の指揮官は、「トップの孤独」とどう向き合ってきたのか――。AERAの単独インタビューに応じた。 【笑顔を見せる西野朗氏の写真はこちら】 * * * ――今回の大会中、最も葛藤したのは? それは、3戦目のポーランド戦が終わった瞬間です。自分の判断はどうだったのかと葛藤しました。ご存じのように、後半最後の10分で、攻めずに自陣で球を回す作戦を取りました。その結果、警告数が少ない日本の1次リーグ突破が決まりました。だけど、試合が終わった瞬間、あの判断があれで本当によかったのかと、自問自答をしました。 ――自問自答……。それはどういうことですか。 日本