こんな選挙は見たこともなかった総選挙の3日前、息子の学校の前でPTAが労働党のチラシを配っていた。「私たちの学校を守るために労働党に投票しましょう」「保守党は私たちの市の公立校の予算を1300万ポンド削減しようとしています」と書かれていた。息子のクラスメートの母親が、「労働党よ。お願いね」とチラシを渡してくれた。 その翌日、治療で国立病院に行くと、外の舗道で人々が労働党のチラシを配っていた。「私たちの病院を守るために労働党に投票しましょう」「これ以上の予算削減にNHSは耐えられません。緊急病棟の待ち時間は史上最長に達しています」と書かれていた。配偶者が入院したときに良くしてくれた看護師がチラシを配っていた。彼らはみなNHSのスタッフだと言っていた。 今年で英国に住んで21年目になるが、こんな選挙前の光景は見たこともない。 一般庶民が、(それも、これまではけっこうノンポリに見えた人々まで)そ
4月の有効求人倍率が1.48倍となり、バブル期のピーク1.46倍(1990年7月)を上回ったという。いわゆる非正規労働の求人が増えて、内容的に直接比べていいものか、という比較の問題はあるとしても、求職者側の立場が改善していることはいいことだ。 学生の求職活動のシーズンであり、東京の街中にはリクルート・スーツの学生さんを多く見かける。昨年まで、大学(埼玉県の獨協大学)で授業をしていた身としては、学生の就職状況が改善したことが嬉しい。数年前の、就職状況が悪い時期は、学生には就職に向けて悲壮感と圧迫感があった。せっかく大学を出た若者に、働き口がないというのは、何ともやるせない。 もっとも、「バブル期」との比較でいうと、1990年前後のいわゆるバブル期に多くの企業が「大量採用」を行ったのだが、その時に採用された社員達のその後の評判は総じて宜しくない。「バブル採用組」として、“大量に採ったために、質
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