5月11日、MCPのチーフストラテジスト、嶋津洋樹氏は、日銀の政策を「オセロゲーム」に例えると、黒田体制の「黒」から白川前体制の「白」に再び塗り替わりつつあるようにみえると指摘。写真は黒田東彦日銀総裁、都内で2016年5月撮影(2018年 ロイター/Yuya Shino) [東京 11日] - 日銀は10日、直近(4月26―27日開催)の金融政策決定会合における「主な意見」を公表した。筆者は、最新の「経済・物価情勢の展望(展望リポート)」から物価目標2%達成時期が削除されたことについて、何か手掛かりがあるかもしれないと期待したが、それほど大きな収穫はなかった。 当日のやりとりは議事録の公開まで完全には明らかにならない。また、黒田東彦日銀総裁以外で今回の記述変更に言及した政策委員はいないため、どの意見が誰のものかは必ずしも定かではない。それでも、決定会合後の声明文から「2%程度に達する時期に