前のページへ 1|2|3 ※本記事はアフィリエイトプログラムによる収益を得ています 「百貨店は通常、作家個人とは取引しない。窓口になるギャラリーが必要」(中島さん) 「再販価値」がない“わからないもの”より、“わかる好きなもの”を買う ――号単価が上がれば楽になるんですよね。 中島:悲しい現実なんですけれど、国内景気の右肩下がりにあわせて号単価が上がりにくくなっています。昔は画商たちも横山大観や平山郁夫といった超大物たちの作品を売って、潤沢な資金で作家を育てることができた。でも、今はそういう作家はいないし、ギャラリーも日銭を求めるようになっています。だから、以前だったら号20万円でもおかしくない若手で一番人気のある写実作家でも号8万円程度。「売れている作家の単価を上げたい/けれど、それで売れなくなったらギャラリーを回せない」というジレンマがあります。 山口:悲惨ですね。 ――写実の道は険し
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