毎日新聞、バズフィードジャパン、そして現在は雑誌でテレビでとメディアを横断して活動するノンフィクションライターの石戸諭氏。新刊『ニュースの未来』(光文社新書)は、彼自身のキャリアを通し、メディアではなく“ニュース”の本質とその未来についてつづった本だ。 メディアの質低下が叫ばれる中、なぜ今ニュースなのか。本に書かれなかった現在のメディアの問題点とはなにか。バズフィードジャパンでの同僚でもあった筆者が聞いた。 著書で「ジャーナリズムの話」をしなかった理由 ーー本、拝読しました。まず面白いと思ったのは、この本は『ニュースの未来』というタイトル通りにニュースの話が中心で、メディアの話ではないところです。 そうなんです。僕は経営や運営側の話はしていません。もっと言えば、ジャーナリズムの話をしていないんです。なぜならジャーナリズムの話をした瞬間に離れるお客さんがいるからです。この本は大学の講義を一つ
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