兵庫県西脇市の市立中学校で昨夏、3年の男子生徒が同級生から暴行を受けて腎臓損傷などの重傷を負い、市教育委員会が、いじめ防止対策推進法に基づく「重大事態」に認定していたことが12日、市教委への取材で分かった。学校が第三者を交えた調査委員会を設置し、いじめの有無などを含む原因を調べている。 【グラフでみる】都道府県別のいじめ認知件数は? 市教委などによると、男子生徒は昨年7月6日、同級生の男子生徒に背後から背中を殴られたほか、腹部を複数回殴られるなどして床に倒され、腎臓損傷など全治6カ月の重傷を負ったとしている。同級生は県警西脇署が傷害の非行事実で家裁送致し、今年1月に少年審判で保護観察処分となった。 市教委は取材に、「からかわれた男子生徒が筆箱を投げたところ、同級生の顔に当たり、腹を立てた同級生が暴力をふるった」と説明。同法が重大事態に関して定めている「いじめにより生命、心身に重大な被害が生