注意 サブタイトルにあるように、本文章はSROM様から御投稿を頂いた劇場版『AIR』レビューです。 ですので、背景が黄緑色となっている部分(レビュー本体)の著作権はSROM様にあります。ただし、当図書館長のほうで、一部記号文字の置き換えなど、文の意味を損ねない範囲で必要最低限の編集を行っております。 「昔々あるところに、翼のあるお姫様がおりました。お姫様はひとりぼっちで、ただ一人の友達も持ってはいないのでした…」 海と空が見えるその小さな町には、はるか昔から伝わる物語があった。背に白い翼を持った姫と、彼女を護衛した青年の悲しい恋の物語だ。 姫君は、その異様な姿のために屋敷に閉じ込められ、外の世界を見たことさえなかった。遠くに母親がいるらしいと聞いたことはあっても、会いにいくなど到底無理な話である。 ある時、ひとりぼっちだった姫君の前に一人の青年が現れる。青年は姫君に外の世界の話を聞かせ、喜