その結果、脳の機能が低下して、集中力の欠如、学習障害、多動、不眠症などをひき起こす。小児の場合は、少量でも、知能指数低下、神経障害になりやすい。ヒ素は、頭痛、混乱をひき起こす。水銀は脳と中枢神経に障害を起こし、しびれ、ふるえ、歩行障害、うつ病になる。脳にたまりやすく、最悪は死に至る。 👨🏻🔬メチレーション(メチル化反応)は「細胞内で、1個の炭素原子と3個の水素原子からなるメチル基と呼ばれる化合物を他の物質に結合することで、ある物質が別の物質へと変わる生化学的反応」です。たとえば、RNAの1種であるウラシルにメチル基が結合してウラシルがメチル化されるとDNAの1種であるチミンになります。ビタミンB12(コバラミン)がメチル化されるとメチルコバラミンになります。グリコシアミンがメチル化されるとクレアチンになります。ホモシステインがメチル化されるとシステインになります。メチル化は自動的に
葉酸問題はなかなか収束せず・・・同じ質問が来ました。 「妊娠中です。葉酸を取っていますが本当に大丈夫ですか?」 では、過剰摂取というのは一体どのくらいの量を言うのでしょうか。 厚生省が妊婦に推奨している量は 1日:400㎍+α 厚生省の摂取基準の上限は 1日:1400㎍ 1970年ランセットの論文には 1日:15,000㎍で過剰症(不眠や蕁麻疹など)が出現とあり、 一方、別の論文には 1日:15,000㎍を1年間投与でも異常なしともあります。 いずれにしても15,000㎍は1日摂取量の約40倍という量で、 この量を服用している方はあまりいないと思います。 過剰摂取を心配するよりも葉酸不足を心配した方がいい。 二分脊椎症を防ぐためにも(繰り返しますが日本は多いので) 4粒出しても1日1200㎍。問題ありません。 元々は「葉酸と自閉症の関係」が議論になりました。、 「自閉症の98%にメチレーシ
こんにちは、馬場佳志です。 今日はエピジェネティクスとメチレーションについて、書きます。 エピジェネティクス? 昨年初めて聞いた言葉でした。 元々は、DNAの中の情報が、人間や生物の形質を決める。 人間、生物の生命は遺伝子によって、決められている。 と考えられていたようですが、 どうやら、そうではない。とわかってきたようです。 生まれてからの後天的な要因が、遺伝子の状態を変えてしまう。 生まれつきどうのこうの。。と、諦めるより より生まれてからの生き方が大切。 と考えると、元気が出ます。 どういうことかと言うと 元々のDNAの塩基配列とは別に、 後天的な作用により、遺伝子が変化し、細胞の性質が変わる。 その変化は、自分だけではなく、子供にも影響を与える。 というものです。 どのような仕組みで、遺伝子が変化をするのか? 調べると 「DNAのメチル化」 と有ります。 DNAのメチル化 1個の炭
アルコール依存症の人は「禁酒」、それ以外の健康な人では「節酒」が健康寿命を延ばします。この場合の「節度ある適度な飲酒」とは、1日当たり20g以下となります。 糖尿病患者さんの中には、「夜はお酒を飲むので、ご飯は食べない」という人がいます。これは、1回に摂取するカロリーで食事を計算している人にみられがちな勘違いです。アルコールを飲んでもよいかどうかは、血糖コントロールと神経障害など合併症の程度によって決まっています。血糖コントロールが悪い時(HbA1c7%未満)には飲酒は禁止です。また、アルコールを分解する際にビタミンと糖を消費します。インスリン注射を打っている人では、ワイン3杯など多量飲酒後は、翌日の午前中などに低血糖になるリスクが高まることが知られています。そのため、低血糖を予防するために適度な炭水化物を含む食品をとっておくことが大切になります。 次に注意してほしいのは神経障害などの合併
コルチゾール(副腎皮質ホルモン)は生命維持に関わるホルモンであるため、よほど重篤な疾患を除いて血液中の濃度は維持されます。実際の働きを見るには血液中の濃度ではなく唾液中(組織や細胞レベル)の分泌量を見る必要があります。そこで副腎疲労症候群の診断のために用いられる検査が唾液コルチゾール日内変動です。
最近、朝はスッキリ起きることができないし、ちょっとしたことでイライラッとするし、すぐに疲れるし…。 以前は、一晩寝たら元気になれたのに、なんだかシャキッと元気になれないの。どうして、そうなっちゃうのかな? 人間関係や仕事、子育ての悩みなどの精神的ストレスが続くと、セロトニンが減少して働きが悪くなるんだ。 目覚めが悪くなったり、キレやすくなったり、自律神経のバランスも悪くなるので全身にさまざまな不調がでるよ。 セロトニンって、なぁに? ストレスに関係するホルモンとして知られているのが、ノルアドレナリンやドーパミン、セロトニン。 脳内には約1000億個の神経細胞があり、これらのホルモンは、1つひとつの神経細胞同士が情報をやりとりするときに必要な神経伝達物質としても働いているんだ。 ノルアドレナリン 緊張や不安、集中、積極性をもたらし、ストレスに打ち勝とうとするときに働く。 過剰になると攻撃的に
うちにこもるタイプと逆キレするタイプの違い 副腎疲労のレベル感で ストレス時の反応の違いが出る件、 ちょっとまとめてみます。 何かストレスがあると、 まずがドーパミンが出て、 ヤル気を惹起しようとします。 ドーパミンが代謝されて ノルアドレナリンになります。 ノルアドレナリンが アドレナリンになるときに働く酵素が フェニルエタノールアミン-N-メチルトランスフェラーゼ (phenylethanolamine N-methyltransferase) 長ったらしい酵素名なので以降、PNMTと略。 PNMTのお仕事は、 SAMeから提供されたメチル基を ノルアドレナリンにペタっとくっつけて アドレナリンを作ること。 ノルアドレナリンとアドレナリンの違い それはメチル基があるかないかです。 このPNMTという酵素、実は コルチゾールに反応するという特徴があります。 PNMTは、1人だと仕事遅いの
横浜市立大学医学部卒業後、千葉大学医学部医局研修、勤務を経て、1987年にマリヤ・クリニック(内科・小児科/千葉県稲毛市)を開設し、栄養医学の立場から治療に臨む。「一般社団法人障害治療研修所」顧問。主な著書に『低血糖症と精神疾患治療の手引~心身を損なう血糖やホルモンの異常等の栄養医学的治療』(ヨーゼフ)、『食べて治すうつ症状 ココロとカラダを元気にする新栄養学』(学研H&Mシリーズ)などがある。 横浜市立大学医学部卒業後、千葉大学医学部医局研修、勤務を経て、1987年にマリヤ・クリニック(内科・小児科/千葉県稲毛市)を開設し、栄養医学の立場から治療に臨む。「一般社団法人障害治療研修所」顧問。主な著書に『低血糖症と精神疾患治療の手引~心身を損なう血糖やホルモンの異常等の栄養医学的治療』(ヨーゼフ)、『食べて治すうつ症状 ココロとカラダを元気にする新栄養学』(学研H&Mシリーズ)などがある。
No.4766 (2015年08月29日発行) P.61 武者稚枝子 (稚枝子おおつきクリニック院長/ 東京女子医科大学産婦人科非常勤講師) 登録日: 2015-08-29 最終更新日: 2016-12-13 【Q】 胃切除術を受けていないが後期ダンピング症候群(機能性低血糖)を呈する64歳の女性。10年前よりときどき低血糖発作を起こし,ブドウ糖を口腔より投与しています。75g経口ブドウ糖負荷試験(OGTT)の結果は,負荷前:93mg/dL,30分後:184mg/dL,1時間後:115mg/dL,2時間後:101mg/dL,3時間後:121mg/dL,4時間後:66mg/dLで気分不快(安静にて症状消失),5時間後:78mg/dL,6時間後:84mg/dL。 現在,自己血糖測定器で65mg/dL以下のときにブドウ糖服用を指示していますが,最近は月に2~3回発作があります。10年来,徐々にH
米国で行われ、1993年に発表されたDCCT研究によって、糖尿病合併症予防における血糖コントロールの重要性と、強化療法の意義が明らかにされました。 インスリン1~2回注射群(旧来法群 )と4回以上注射またはポンプ療法群(強化療法群 )のHbA1c値には2%の差があり、合併症発症にも著しい違いがあったのです。 しかし強化療法群では、旧来法群の3倍の頻度で重症低血糖が見られました。強化療法そのものが、その原因なのでしょうか。 コントロールが良いこと自体が原因なのではないか、という疑問が頭をもたげますが、重症低血糖回数(図1) は、同一HbA1c値で比較してもやはり強化療法群に多かったのです(3倍にはなりませんが..)。 DCCT研究グループの結論をよく読んでみると、「強化療法でコントロ ールが良くできるのは結構だが、実際には 一部の症例にしか適応でき ない」となっていて、本当に 「強化療法の意
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