今、ソロアイドルが熱い。 AKB48の大ブレイク、そのアンチテーゼとしてのももいろクローバーZの台頭、そしてモーニング娘。をはじめとするハロー!プロジェクトの復権──2009年頃から始まった一大アイドルムーブメントを牽引し、現在のアイドルシーンを形成してきたのは、間違いなくグループアイドルだ。 こうしたアイドルムーブメントのうねりは、追随する多くのグループアイドルを生み出し、今やアイドルシーンは極めて豊潤な状態にあるといえる。 だが一方で、既にアイドルシーンは飽和したともいわれている。事実、グループアイドルはメジャーからインディーズまで多種多様で、差異化に次ぐ差異化が行われ、それぞれのグループのカラーをなんとか際立たせようとしのぎを削っているようにすら見える。 多様性を極めたアイドルシーンは豊潤さの証か、それとも飽和の兆しか──こうした状況に答えるかのように、ソロアイドルの姿が目立つように