新著の追い込みが重なり、ブログ更新どころの騒ぎではないのはわかっているのだが、それでも息抜きにマンガはコンスタントに読んでいます。ここ二カ月ばかりの間に読んで気に入った作品をランダムにあげてみたいと思います。 まず名作といっていい境地のものは、川上弘美原作・谷口ジロー作画『センセイの鞄』の第二巻です。七十を超えた元教師と三十代後半の元教え子との恋愛に至る話です。常にこの世と彼岸との境のような日常の飲食や散策が描かれていて、その抑制されたエロスの予感が作品を心よいものにしています。実はいまずつと谷口ジロー論を抱えているのですが、この作品がフランスで訳されたときはどんな感じになるのかなあ、とふと思っています。 センセイの鞄 2 (アクションコミックス) 作者: 画・谷口ジロー作・川上弘美出版社/メーカー: 双葉社発売日: 2010/02/27メディア: コミック購入: 3人 クリック: 22回
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