【ワシントン=古森義久】中国の盲目の人権活動家、陳光誠氏は15日、米国下院外交委員会の公聴会で北京から電話で、兄やおいの陳克貴氏が今も迫害されていることを証言し、「全く不条理で不当だ」と当局を批判した。 陳氏は米国への入国が認められたが、旅券(パスポート)が発給されておらず、現在も北京の病院に滞在している。陳氏が電話で米議会の公聴会に参加したのは、今月3日に続き2度目。 陳氏は「4月下旬、私が北京の米国大使館に逃げ込んだ後、地元公安関係者が私の自宅と近くの兄宅を襲い、兄に暴行を加えた」と訴えた。 陳氏は陳克貴氏が中国当局に故意殺人容疑で逮捕されたことについて「おいは公安当局者に殴られ負傷した。自衛のためにしかたなくナイフを手にしただけで、正当防衛だ。弁護士をつけることも阻まれている」と強調した。 議会側からはスミス委員長が「オバマ政権は陳氏一家の米国への安全な受け入れを一日も早く実現させる