「野火」は、1959年に市川崑監督により映画化された大岡昇平の同名小説が、 2014年に塚本晋也監督、脚本、製作、主演により再び映画化されました (「野火」2014年/塚本晋也監督/87分) こういう時期ですから戦争映画を観てみましたよ。 何か食いながら読まないでくださいね。 舞台は第二次世界大戦も末期のフィリピン戦線でのレイテ島でして、主人公の田村は結核のために所属部隊から野戦病院へ追いやられます。(食料にイモを5本ほどもらう) ところが病院に行くと「肺病くらいで来るな」と入院を拒否られ、仕方なく部隊に戻ると「貴様なんで戻ってきたんだ」と怒鳴られる。 どこも食料不足でして、病人の田村は役に立たないってんで、体のいい厄介払いなわけです。 もう一度病院に行き入院できなかったら持ってる手榴弾で死ぬんだ、と分隊長から命じられる有り様です。 「田村一等兵、病院で断られたら自決いたします」 病院つっ
