ニューヨーク、パリ、ロンドン、ベルリン、ロッテルダム.... 上映後しばらくの沈黙。そして熱狂的な拍手と歓声。世界各地の映画祭で1作1作がこのような受け入れ方をされる映像作家がこれまで何人いただろうか。人々はその映像が「映画」という枠を超えて、新たな次元に突入しつつあることを体験するのだ。 『SPACY』(81)の強烈なフリッカー映像とドライブ感で衝撃的なデビューを飾った伊藤高志は、その後も幻覚的なスピード感溢れる魅惑的な映像を世界に向けて次々に発表、一度見た者は禁断症状を恐れるかのようにその新作を追い求めている。 コマ撮り、バルブ撮影など、映画の特殊技術をアヴァンギャルドに発揮し、視神経への挑戦を試みる初期作品から、熟練のイメージ・テクニックで大脳辺縁系を挑発する『静かなる一日・完全版』(02)まで、主要な作品を一挙上映。伝説となった『SPACY』完成から30年を迎えつつある今、世界で最
映像を牧野貴、音楽をジム・オルークが手がけた映画『The World』が、10月10日から16日まで吉祥寺バウスシアターにて限定レイトショー公開される。 これまでにもジムと牧野は映像と音楽のコラボレートで幾つかの作品を残してきており、2008年には『ロッテルダム国際映画祭』のTiger Awardに映画『Elements of Nothing』がノミネートされるなど、確かな評価を獲得してきた。 『The World』は、映画館に音楽ライブ用のサウンドシステムを持ち込み、これまでにない映画の楽しみ方を提案してきた「爆音映画祭」の依頼により誕生した作品。本作ももちろん「爆音」の環境で上映される。 初日には、『The World』ほか、牧野貴、ジム・オルーク、そして実験映画作家の西川智也が「映像 と音楽の競合」をテーマに選出した作品がオールナイトで上映される。また公開に先駆け、10月3日には吉祥
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