実験内容 【高度300kmまでの中性・電離大気観測と気象・海洋現象の多波長撮影】 実験の目的 本実験は内之浦宇宙空間観測所から打ち上げる観測ロケット実験で次に述べる大きな2つの研究テーマから成り立っています。 1.中緯度熱圏の高度約100~300kmの領域において中性大気と電離大気の運動を観測し、大気中の運動量輸送過程を解明する。 粒子間の衝突や電場を介した運動量の交換(輸送)は理論的には多くの研究がなされてきましたが、観測データに乏しく、検証がほとんど行われていません。また、中性-電離大気間のエネルギーのやり取りは多くの分野に関わる基本的かつ重要なテーマです。 中性・電離大気観測はロケットの上昇時下降時を通じて行います。ロケットが頂点高度を通過した後に中性リチウムを放出し、その発光雲の形状の変化を地上(複数地点)から撮像することで、中性風の速度ベクトルを得ます。また、ロケット搭載計測器に