津市の杉谷育生(いくお)市議(72)が6日の市議会一般質問で、選挙の投票率アップの対策について述べる中で「要介護3以上の方で、自分で意思決定できない方は、投票率の計算から外してはどうか」という趣旨の発言をしたことがわかった。質問後に、議長に対して議事録から発言を削除するよう求めたという。 杉谷市議は朝日新聞の取材に発言の概要を認め、投票率の分母(有権者数)から外すという趣旨だったと説明。「自分の母も介護を受けていて意思の疎通ができないこともあり、(母が)投票率の計算に入っていることから、投票率の数字だけが独り歩きしているという思いがした」と話した。発言の削除を自ら求めた理由については、「介護を受けていて意思決定できない方々に、人権を奪うような形の言葉になってしまったと思う」と話した。 杉谷氏は三重県の旧芸濃町職員などを経て、2006年の市議選で初当選し、現在4期目。自民系の会派に所属してい