仏アルプスの牧場で放牧中のカウベルをつけた牛(2013年6月28日撮影、資料写真)。(c)AFP/JEAN-PIERRE CLATOT 【8月13日 AFP】青々とした牧草地にカランカランと鳴り響くカウベルの音は牧歌的な情緒を誘うかもしれないが、近所の住民にとっては騒音にすぎない――スイス・チューリヒ(Zurich)の裁判所は今月始め、騒音が近隣の安眠を妨げているとして、夜間は保有する乳牛27頭の首からカウベルを外すよう牧場主に命じた。 チューリヒ州南部の高地にある小さな集落では、住民らが4年前、近隣の牧場で放牧されている牛のカウベルが一晩中響いてうるさいと苦情を訴えた。地元当局は牧場主の男性に、夜間はカウベルを取り外すよう命じたが、これを不服とした男性が昨年、申し立てを行っていた。 裁判所は現地調査を行った上で、夜10時から翌朝7時まで牧場でのカウベル使用を禁じるという当局の命令を支持す