南米のペルーが隣国チリとの間で争ってきた海の境界線、領海線の画定について国際司法裁判所はペルー側の主張を一部認める判決を言い渡し、争いに終止符が打たれるかどうか注目されています。 南米のペルーは隣国チリとの間で長年争ってきた海の境界線、領海線の画定を求める訴えを6年前にオランダのハーグにある国際司法裁判所に起こしました。 裁判で、チリ側は領海線はすでに画定しているとして訴えを退けるよう主張してきましたが、国際司法裁判所は27日、海岸線から比較的近い海域に限ってチリ側の主張も認めつつ、ペルー側の主張を一部認める判決を言い渡しました。 国際司法裁判所の判決は上訴が出来ないことから、今回の判決が確定することになります。 ペルー、チリ両国とも今回の判決を受け入れる方針を示していますが、100年以上前に戦火を交えた両国が、関係悪化の一因となってきた長年の争いに終止符を打てるかどうか注目されています。