最先端の音声合成技術をつかい、病気で声が出無くなってしまった方の声を取り戻す「ボイスバンクプロジェクト」。「ボイスバンクプロジェクト」とはなにか、最先端の音声合成技術がどのように医療分野に使われているのか、自分の声を取り戻す意義とは。プロジェクトの代表者である、山岸順一氏にお話を伺った。(聞き手・構成/山本菜々子)※本記事は電子マガジン「α-Synodos」vol.155(2014年9月1日号)より転載しております。 ――最先端の音声合成技術を使って、病気で声が出なくなってしまった方の声を取り戻す「ボイスバンク」プロジェクトを行っている、山岸順一先生にお話を伺いたいと思います。山岸先生のご専門はなんでしょうか。 私は医療ではなく、数学を使った音声情報処理や、音声合成を専門としています。なぜか、縁あって医療の分野と関わっています。 「音声合成」と言われると、あんまりピンとこないかもしれません