<世の中ナビ NEWS NAVIGATOR> 総選挙で308議席を獲得し、自民、公明両党からの政権奪取を決めた民主党は、マニフェスト(政権公約)に盛り込んだ子ども手当やガソリン税の暫定税率廃止、高速道路の無料化など、目玉政策の実現にとりかかる。選挙期間中は与党から「財源なきバラマキ」と批判されてきたが、「政権を取れば実現可能」と反論し、支持を得た。従来の予算配分を見直して財源を確保することは本当に可能なのか、国の借金が増えるだけなのか。主張の真価が問われるのはこれからだ。 ◆財源 ◇国債増発懸念も 民主党がマニフェストで具体的に示した新政策を実現するには、最初の10年度だけで7・1兆円、すべてがそろう4年後の13年度には16・8兆円が必要だ。同党は予算のムダ遣いの見直しや、「霞が関埋蔵金」の活用で財源を捻出(ねんしゅつ)するとしている。 国の予算は一般会計と年金や雇用保険などの特別会計を合