■「現場決裁」でノビノビ 社会人の基本とされる「ホウレンソウ(報告、連絡、相談)」を禁止することで、躍進中の企業がある。設備資材製造の未来工業(名証2部、岐阜県輪之内町)は、現場判断の尊重を狙いにホウレンソウ不要を社内ルールに設定。トップの知らない間に営業所が開設されたという逸話もあるほどだが、創業以来46年間赤字なし。どれほど効率良くもうけているかを示す経常利益率(売上高に占める経常利益の割合)は平均15%と“超”のつく優良企業だ。社員それぞれの自主性が好循環を生み、高収益体質をつくり上げている。(内山智彦)関連記事上司と付き合ってボーナス2万円アップ…100万円少子化救う?独自子供手当記事本文の続き 「常に考える」。未来工業の本社内のいたるところに張られている標語だ。同社のモットーで、ホウレンソウ禁止もこの理念から生まれた。一人一人が自ら考える自発性を重視したためだという。 上司への報