「被告の親族強姦被害」 検事 福岡地裁公判で明かす 2011年10月29日 10:01 カテゴリー:社会 九州 > 福岡 強制わいせつなどの罪に問われた20代の男性被告に対する福岡地裁の公判で、福岡地検の検察官が被告人質問の際、被告の親族がかつて強姦(ごうかん)の被害に遭ったことを明らかにし、裁判長から質問のやり直しを命じられていたことが分かった。検察官は親族の続柄を具体的に示しており、被告を知る人は誰が性犯罪の被害に遭ったか特定できたことになる。地検幹部は「適正さを欠いた発言だった」としている。 性犯罪の被害者にとっては、捜査や公判で被害の状況が詳しく明かされることによる二次被害が指摘され、近年は公判でも実名を明かさないのが一般的だ。検察官の発言は直接法に触れるものではないが、識者は「名誉を毀損(きそん)する発言だ」と批判している。 被告は、女性にわいせつな行為をして現金を奪ったとし