2024.01 « 1234567891011121314151617181920212223242526272829 » 2024.03 慶応法学所収の講演録 CISGによって、日本法にどのような影響が生じるか、ということのうち、CISGにあって、以前の日本法にない「物品の適合性」という概念が、日本においてどのように解釈されるか、ということについて論じている。 物品売買の対象物に欠陥があった場合、日本法(without CISG)では、特定物と、種類物とで扱いを異にしているわけだが、CISGでは、物品の適合性という概念のもと、両者を区別することなく取り扱っている。CISGが日本法の一部となったこともあり、日本法のもとではこの概念はどのように理解される可能性があるのか、具体例を基に、英国法、米国法(カリフォルニア州法とUCC)との比較を交えて論じている。