東北関東大震災で強いストレスを受けているのは、直接の被災地の人たちだけではない。被災地以外の人たちも、メディアを通じて情報を受け続けた結果、心身に不調を訴える人が出るおそれがある。 被災者を支援する私たちがしっかりするために、どういう点に留意すべきか。連載「ヨソでは言えない社内トラブル」の筆者のひとりである、臨床心理士の尾崎健一氏に寄稿してもらった。 いま被災者を癒すのは「物理的支援」 今回の震災のような甚大な被害を及ぼす災害は、人間のどのような反応を引き起こし、どう対応すべきなのか。心理的なクライシス・マネジメントの側面から考えてみます。 まず、私たちは被災者の状況を理解すべきです。被災者は非常に強いストレスを受けており、メンタル面のケアが必要なのは間違いありません。しかし、それは生命と安全の保証が確保されてからの話です。 被災してすぐに必要なのは、逆説的に聞こえるかもしれませんが、十分
![被災地以外の人たちが、いますべきこと―心理的視点から](https://cdn-ak-scissors.b.st-hatena.com/image/square/f26eb855be1c79270075ab5c92b758c6c766a0e6/height=288;version=1;width=512/https%3A%2F%2Fwww.j-cast.com%2Fkaisha%2Fimages%2Forigin%2F2011%2Fkaisha90530_pho01.jpg)