数週間集中してリハーサルを行なって、私たちはアドヴィジョン・スタジオに入る準備が整った。今はもう伝説的なアルバムとなっている“フラジャイル(こわれもの)”をレコーディングをするためである。不思議な事にレコーディングを開始した瞬間から、私はこのアルバムが特別なものになることが分かった。レコード会社もマネージメントも、私たちが何をしているのかこれっぽっちも理解していなかったにもかかわらずだ! ここだけの話だが、ミキシング・デスクにいるエディー・オフォードと共に、私たちは文字通り1日24時間作業した。アルバムは6週間足らずで完成し、直後から熱狂的に受け入れられた。 独特な画風で有名だったアーティストのロジャー・ディーンが、アルバム・カバーのデザインを担当する事になった。そして彼はそれからの数年間、アルバム・カバーのみならず舞台セットのデザインに於いても私たちと関わる事になった。