医学生理学賞の記念講演をする大村智・北里大学特別栄誉教授=ストックホルムのカロリンスカ研究所で、後藤由耶撮影 絵にも癒やしの力 ストックホルムの中心部にあるノーベル博物館。ノーベル医学生理学賞の授賞式を翌日に控えた9日、大村智・北里大特別栄誉教授(80)はここを訪れ、第1回ノーベル賞関連の展示の前で足を止めた。周囲にとつとつと語ったのは、この時の医学生理学賞候補に挙がっていた北里柴三郎の輝かしい業績と受賞を逃した不運。「僕は北里先生の思いを背負ってやってきたから」。博物館から移動する車中、感慨深げにつぶやいた。 抗寄生虫薬「イベルメクチン」の基となった抗生物質「エバーメクチン」の発見で、毎年3億人もの熱帯地域の人々を感染症の脅威から守っている大村さんは、化学者の他に、美術愛好家、大学経営者、教育者など多くの顔を持つ。それぞれに関わる人たちは、大村さんを「私欲で動かない人」と評する。故郷の山
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