翁長雄志(おなが・たけし)知事の死去に伴う沖縄県知事選は30日投開票される。選挙戦最終日となった29日は台風24号の接近で沖縄本島を中心に大荒れの天候となったため、主要な候補者が街頭演説を取りやめ、半数以上の自治体が期日前投票を中止するなど大きな影響が出た。一方、期日前投票者数は過去最高の40万超に上り、全有権者の35%となった。 知事選は、米軍普天間飛行場(宜野湾市)の名護市辺野古への県内移設計画を進める安倍政権が支援する前宜野湾市長の佐喜真淳(さきま・あつし)氏(54)と、移設に反対する元自由党衆院議員の玉城(たまき)デニー氏(58)による事実上の一騎打ちとなっている。両氏とも29日は那覇市で「最後の訴え」をする予定だったが、悪天候のため中止。陣営は電話などで支持を呼び掛けた。