アイスホッケー・石井 【平昌・谷口拓未】平昌冬季パラリンピックに出場しているパラアイスホッケー日本代表のDF石井英明(40)=千代田都税事務所=には、全身の筋力が低下する難病「筋ジストロフィー」を患う姉がいる。自身やチームが奮闘し、勇気を与えたいと思っている。 石井は1995年、高校3年の時に悪性腫瘍のため右脚を太ももから切断。趣味としたチェアスキー仲間に誘われて2009年に競技を始め、東京のクラブチームに所属しながら腕を磨いた。 父照男さん(77)と姉美紀さん(41)との3人暮らし。発声や自立歩行が難しく、横になっている時間の長い美紀さんの介護を手伝おうと、石井は13年に千葉県南房総市の実家に戻った。週末を代表合宿やクラブチームの練習に費やし、平日は午前5時に自宅を出て高速バスで約3時間かけ出勤する。