【カイロ篠田航一】シリアのアサド政権軍が過激派組織「イスラム国」(IS)からの奪還を9日に宣言した東部アブカマルで、ISが反撃を開始し、12日までに市街地の大部分を再び制圧した。在英の民間組織・シリア人権観測所が明らかにした。中東の衛星テレビ局アルジャジーラは「ISが再びアブカマルの60%を奪還した」と伝えており、依然として激しい攻防が続いている模様だ。 アブカマルはシリア国内に残るIS最後の拠点都市。IS戦闘員は撤退したと見せかけ、市街地に進軍してきた政権軍を待ち伏せ攻撃し、戦闘が再開しているという。