パリで7月に始まった、日本博「ジャポニスム2018」。東京オリンピック・パラリンピックに向けて、ソフトパワーにより日本の存在感を高めようとする政府肝いりのイベントで、約8カ月にわたってジャンルや時代を横断したさまざまな催しがパリを中心に100近くの会場で開催される。開幕直後のパリを取材し、美術展を中心に2回にわたって報告する。 「ジャポニスム2018」は、日仏両政府の合意の下、国際交流基金が中心となって開催。美術や演劇、映画、食など多岐にわたる。国際交流基金の増田是人ジャポニスム事務局長によると、会場費や人件費などを除く予算は約40億円で、バブル崩壊前に計画された1991年のジャパンフェスティバル(イギリス)などよりも多く、過去最大だという。