トランプ大統領は3月、ティラーソン国務長官を13日に、国家安全保障問題担当のマクマスター大統領補佐官を22日に相次いで解任した。後任には、国務長官がポンペオ中央情報局(CIA)長官、大統領補佐官は、ブッシュ(子)政権で国務次官などを務めたボルトン元国連大使が内定した。議会承認手続きが不要なボルトン氏は4月9日に就任、ポンペオ氏は12日に予定される議会公聴会で承認されれば就任する。 トランプ政権は5月に外交・安保の一大イベントを控える。一つは、北朝鮮の金正恩(キム・ジョンウン)朝鮮労働党委員長との首脳会談。二つ目は、2015年にオバマ前政権が、米国を含む主要6カ国とイランと結んだ核協議最終合意だ。イランとの核合意については、かねてトランプ氏は離脱を主張しており、期限に設定した12日に山場を迎える。