今大会の運営は、残念ながら懸念された前評判通りだったと言わざるを得ない。とりわけ、選手や競技運営に支障が出たことは看過できない。競泳では、選手村から会場に向かうバスの運転手が行き先を間違え、試合開始時間が遅れた。飛び込みなどが行われた会場では、プールの水質管理を誤り、数日間にわたってプールの水が緑色に変色した。 また、市内の至るところで強盗や発砲事件が発生し、関係者が巻き込まれた。国際オリンピック委員会は2009年の開催都市決定時、南米初の五輪開催にオリンピックムーブメント(五輪運動を広める運動)の発展を期待した。それにはリスクが伴うが、リオ市やリオ州、ブラジル政府は問題を解決できなかった。リオへの不満は、20年東京五輪・パラリンピックへの期待と注文に直結する。
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