イベントで販売された福島・富岡産の「天のつぶ」。訪れた人が次々と買い求めていた=東京都品川区で2018年10月6日、曽根田和久撮影 東京電力福島第1原発事故による全域避難を経験した福島県富岡町で収穫された新米が6日、東京都品川区のJR大崎駅周辺で開催中のイベント「しながわ夢さん橋」で販売された。かつてはこのイベントで毎年販売していたが、原発事故以降では初めて。関係者は「おいしいコメを首都圏でPRしていきたい」と富岡産米のファン拡大に意気込んだ。 販売されたのは、同町下郡山の水田約480アールで稲作に取り組んでいる「ふるさと生産組合」が生産した県オリジナル米「天のつぶ」。今秋収穫した新米で、今月1日に精米した。事故後に実施している県産米の放射性物質の全量全袋検査も受けており、袋には検査済みのシールも張られている。