オスプレイ導入一部延期に関する発表を行う岩屋毅防衛相=東京都新宿区の防衛省で2018年11月16日午後6時7分、宮間俊樹撮影 岩屋毅防衛相は16日、陸上自衛隊に今秋以降、順次納入される予定だった垂直離着陸輸送機オスプレイについて、当面は日本国内には搬入せず、陸上自衛官が米国で完成機を使った操縦や整備の訓練を行う方針を明らかにした。防衛省内で記者団に語った。訓練の期間などの詳細は米国側と協議するという。 今年度に納入予定のオスプレイ5機は、自衛隊が初導入する機体で、佐賀空港(佐賀市)への配備が決まっている。だが同空港を自衛隊と共用するために必要な公害防止協定の見直しを巡り、佐賀県と地元漁協との交渉が進んでいない。 このため防衛省は、在沖縄米軍のオスプレイ整備拠点がある陸自木更津駐屯地(千葉県木更津市)への暫定配備に向けて県、市と協議していた。こちらの協議も難航しており、国内搬入を当面先送りす