スキージャンプ女子ノーマルヒルで3位に入りメダル授与式で銅メダルを手にする高梨沙羅(右)。中央は優勝したマーレン・ルンビ、左は2位のカタリナ・アルトハウス=メダルプラザで2018年2月13日、宮間俊樹撮影 「最後は自分を信じて飛べた。楽しんで飛べたのが一番の収穫」。平昌五輪・第4日の12日のノルディックスキー・ジャンプ女子で銅メダルを獲得した高梨沙羅(クラレ)は、103.5メートルの2本のジャンプに心底、満足していた。4位に終わったソチ五輪の後は「つらいこともうれしいこともありながらの4年間だった」。そのすべてを平昌でぶつけられたか、との問いには、声を大きく「はい」と即答した。 これまでの圧倒的な強さは影を潜め、今季はワールドカップ(W杯)で一度も勝てないほど苦しんできた。欧州でのW杯と強化合宿を終えて6日に平昌入りした時は、実は「まだ自分を信じられていなかった」と明かした。だが「最後は暗
スキージャンプ女子、高梨沙羅の1回目の飛躍の連続写真(9枚の写真を合成)=アルペンシア・ジャンプセンターで2018年2月12日、宮間俊樹撮影 平昌五輪・第4日の12日のノルディックスキー・ジャンプ女子は、銅メダルを獲得した高梨沙羅(クラレ)が1回目、2回目とも103.5メートルを飛び計243.8点。伊藤有希(土屋ホーム)は203.9点で9位。岩渕香里(北野建設)は188.3点で12位、勢藤優花(北海道ハイテクAC)は172.0点で17位。 3位で折り返して迎えた2回目、高梨は1人前に102メートルで首位に立っていたアバクモワ(OAR=ロシアからの五輪選手)を上回る103.5メートルを飛び、着地で「テレマーク姿勢」をしっかり決めると、両手を突き上げた。「ここへ来て一番いいジャンプが飛べた」。不振が続いていた今季の鬱憤を晴らす飛躍を、ここぞの場面で出すことができた。
平昌五輪ジャンプ女子、2回目の飛躍を終えて、涙ぐむ高梨沙羅=アルペンシア・ジャンプセンターで2018年2月12日、山崎一輝撮影 【平昌・江連能弘】平昌冬季五輪で12日に行われたノルディックスキー・ジャンプ女子で、高梨沙羅(21)=クラレ=が銅メダルを獲得した。今季、思うようなジャンプができずに結果が出ない中で、心の支えにしてきた言葉がある。「焦らず、慌てず、諦めず」。初めて五輪に女子ジャンプが採用されたソチ五輪では、結果を出したいとの重圧から周りが見えなくなり、4位に終わった。それから4年。目標の金メダルこそならなかったが、成長した姿を見せた。 この言葉は、高梨が2013年からサポート契約を結ぶ担当栄養士から伝えられた。「最後の『諦めず』が一番重要。そこをしっかり自分の心に留めている」と高梨はかみしめる。
スキージャンプ女子、2回目の飛躍を終えガッツポーズをする高梨沙羅=アルペンシア・ジャンプセンターで2018年2月12日、宮間俊樹撮影 【平昌・江連能弘、神足俊輔】2014年の前回ソチ五輪の苦い記憶を、繰り返し夢で見た。金メダルの本命とされながらも、4位に終わった大会から4年。平昌冬季五輪のノルディックスキー・ジャンプ女子の高梨沙羅(21)=クラレ=が12日夜、再び戻ってきた大舞台で銅メダルを獲得した。高梨は目を潤ませながらも笑顔を見せ、「金メダルを取ることはできなかったが、競技人生につながる経験ができた」と話した。 ジャンプ女子はソチ五輪で初めて実施された。そのシーズン、ワールドカップ(W杯)などの国際大会で圧倒的な強さを誇った高梨が、国内外を問わず唯一、表彰台に上がれなかったのが五輪だった。女子の先輩選手らへ「感謝の気持ちを伝えたい」と152センチの小さな体に責任を背負って頂点を目指した
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