日本大は6日、アメリカンフットボール部OBの井ノ口忠男理事が4日付で辞任したと発表した。大学当局は理由は公表していないが、大学関係者によると、同氏は悪質タックルの指示について選手らに「口封じ」を図ったとされる。関係者は同氏が「軽率な行為で大学の信用を傷つける結果になった。責任を取って辞任する」との旨を申し出たことを明らかにした。 大学関係者によると、井ノ口氏は日大が100%出資する関連会社「日本大学事業部」の幹部も辞任し、大学関係のすべての職から退いた。事業部は内田正人前監督が役員を務め、後輩の井ノ口氏は近い関係だった。内田氏が辞任後も井ノ口氏は学内にとどまったため、内田体制の影響力がアメフット部内に残ると懸念されていた。