プロ野球交流戦の西武対中日戦に注目が集まった。メットライフドーム(埼玉県所沢市)で、中日の予告先発は松坂大輔投手(37)。西武で8年間活躍したエースは、12年ぶりとなる古巣のマウンドに立つはずだった。【鈴木梢】 17日午前10時。既にチケットは完売している。3時間後には「夢の一戦」が始まる。西武球場前駅を降りると、前方を背番号「99」を背負ったやや太めの男性が歩いている。松坂投手のユニホームを着る京都市の篠原史一さん(38)は「松坂世代」。1980年4月から1年間に生まれた一人だ。 大阪生まれ。高校まで野球に打ち込み、甲子園を目指した最後の夏は府大会1回戦で敗退した。同じ高校3年だった松坂投手はその夏、甲子園の準々決勝でPL学園と延長十七回250球の死闘を繰り広げ、春夏連覇を果たした。