横綱審議委を終え、記者会見する北村委員長(左)=東京都墨田区で2017年12月20日午前11時40分、小出洋平撮影 大相撲の元横綱・日馬富士による傷害事件への対応を協議するため、臨時開催された20日の日本相撲協会・横綱審議委員会(横審)=委員長・北村正任毎日新聞社名誉顧問。横審委員9人のほか、高野利雄危機管理委員長(元名古屋高検検事長)らが出席した会合は約1時間半に及んだ。委員会終了後、記者会見した北村委員長は、貴乃花親方(元横綱)の行動について異例の批判を繰り広げた。【岸本悠】 横審は本来現役の横綱に対してのみの諮問機関だ。しかし、北村委員長は「横審は、相撲協会と世の中を結ぶ一つの大事な中間」と説明した上で、被害者である貴ノ岩関への協会の聴取を長期間拒否してきた、師匠の貴乃花親方のこれまでの行動について異例の言及。「1人の親方であり、理事である責任を全く放棄している。これは普通の組織体の