大阪府立環境農林水産総合研究所は20日、大阪湾で今年8月、環境省のレッドリストで絶滅危惧種に指定されている魚「アカメ」が捕獲されたと発表した。大阪湾で確認されたのは1993年以来2回目。同研究所は「大阪で見かけることはまずない。学術的に大変貴重だ」と説明している。 研究所によると、高石市漁業協同組合に所…
スギの伐採などでほぼ壊滅したシムライノデの自生地=東京都内で2018年2月、海老原淳・国立科学博物館研究主幹提供 環境省が絶滅危惧種に指定するシダ植物「シムライノデ」の東京都内にある自生地が、都出資の公益財団法人「都農林水産振興財団」の伐採事業により、ほぼ壊滅状態になってしまったことが分かった。研究者によると全国で唯一の自生地だったといい、財団は「事前に環境調査をしておらず、希少なシダがあることは知らなかった」としている。 シムライノデはオシダ科で50~80センチほどの葉を持つ。環境省のレッドリストで「近い将来、野生での絶滅の危険性が高い」絶滅危惧1B類に分類される。 シムライノデの自生地があったのは、東京都西部にある私有地のスギ林約1ヘクタール。森林管理などを行う同財団が3年前から今年春まで実施したスギの伐採や植林事業で、スギと一緒に刈り取られたり踏み荒らされたりしたとみられる。 市民か
国の特別天然記念物で絶滅危惧種のニホンライチョウに寄生する原虫が、ひなの成育に悪影響を及ぼしている可能性があると、大阪府立大などの研究チームが発表した。うち1種は新種で、チームはラテン語風に「ライチョイ」と命名。原虫の感染や繁殖を防げれば、ライチョウの生息数回復につながると期待される。 長野県などの高山帯に生息するライチョウは現在、2000羽以下に減少。1980年ごろには3000羽いたが、地球温暖化などの環境変化に加え、ひなが死ぬ率の高さが激減の要因とされる。 チームは2006~07年と16~17年、北アルプスと南アルプスでライチョウのふんを採集し、原虫の感染状況を調べた。その結果、約34~58%の割合で2種類の原虫に感染していることを確認。そのうち直径約20マイクロメートル(マイクロは100万分の1)の1種類が新種と判明した。
海外のセグロミズナギドリとは別種で、小笠原諸島の固有種であることが分かった小型のミズナギドリ=森林総合研究所提供 小笠原諸島に生息し「セグロミズナギドリ」と分類されてきた絶滅危惧種の海鳥が、海外のセグロミズナギドリとは異なる固有種であることがDNA分析で分かったと、森林総合研究所などの研究チームが発表した。同諸島の南硫黄島と東島でしか繁殖が確認されておらず、チームは「絶滅を回避する対策を急ぐ必要がある」と指摘する。 小笠原の「セグロミズナギドリ」は1915年に新種として発見され、「オガサワラミズナギドリ」という和名がつけられた。固有種と確認されたミズナギドリは体長30センチほどで、一般的なミズナギドリに比べて小さい。しかし、外見がよく似ていることなどから、32年からは大西洋などに広く分布するセグロミズナギドリとして分類されるようになり、日本でも74年以降はセグロミズナギドリと呼ばれてきた。
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