大相撲の元横綱・日馬富士による傷害事件の被害者で2場所連続全休の十両・貴ノ岩(28)について、師匠の貴乃花親方(45)が27日午前、京都府宇治市の部屋宿舎入り後初めて取材に応じ、「(貴ノ岩が)やる気を持っているので、どこまで調子を上げてやれるか。(気持ちも)乗ってきている」と話し、春場所(3月11…
大相撲の元横綱・日馬富士の傷害事件で、被害者の貴ノ岩(27)が初場所(14日初日、東京・両国国技館)を休場することになった。12日に開かれた初場所の取組編成会議に、頭のけがである「頭部外傷、頭皮裂創痕」や、耳の炎症である「右乳突蜂巣(にゅうとつほうそう)炎痕」との診断書を提出して休場を届け出た。 貴ノ岩は東前頭8枚目で迎えた昨年11月…
横綱審議委に臨む北村委員長(右端)や日本相撲協会の八角理事長(左端)ら=東京都墨田区で2017年12月20日午前10時10分、小出洋平撮影 大相撲の元横綱・日馬富士(33)による傷害事件で、日本相撲協会の臨時の横綱審議委員会(横審、委員長=北村正任・毎日新聞社名誉顧問)が20日午前、東京・両国国技館で開かれた。協会の危機管理委員会(委員長=高野利雄・元名古屋高検検事長)の調査報告を受け、元日馬富士に加え、事件が起きた酒席に同席した白鵬関(32)=宮城野部屋=と鶴竜関(32)=井筒部屋=の2横綱への対応を協議した。 九州場所後の11月27日に行われた定例の横審では最高位の横綱が暴力問題を起こしたことを重視し「厳しい処分が必要」との意見が大勢を占めた。危機管理委の調査や警察の捜査を踏まえたうえで、臨時の横審で対応を協議することを決めていた。
大相撲の横綱審議委員会稽古総見を見守る貴乃花親方(右)と伊勢ケ浜親方=東京・両国国技館内の相撲教習所で2016年12月28日、竹内紀臣撮影 相撲協会側に「第三者を立てます」 大相撲の横綱・日馬富士関(33)=伊勢ケ浜部屋=が10月の秋巡業中に前頭・貴ノ岩関(27)=貴乃花部屋=に暴行した問題で、貴ノ岩関の師匠の貴乃花親方(元横綱)が日本相撲協会側に「協会に聴かれても堂々巡りだから、第三者を立てます」と話し、法的手段に訴える姿勢を示していることが分かった。 貴乃花親方は、問題が発覚した14日の協会の聴取に被害届を取り下げる考えがないことを伝え、その後も姿勢を変えていない。その背景について、ある親方は「傷害事件として有罪に持ち込み、民事でも訴訟を起こす可能性もある。それくらい徹底して争うのではないか。それぐらい、かたくなだ」と話す。
【大相撲秋場所7日目】貴ノ岩(左)が上手出し投げで照ノ富士を破る=東京・両国国技館で2016年9月17日、北山夏帆撮影 大相撲の横綱・日馬富士関(33)が巡業中の鳥取市内で前頭・貴ノ岩関(27)に暴行した問題で、貴ノ岩関のけがの状態について、日本相撲協会と鳥取県警に提出された診断書の内容が異なることが17日、捜査関係者への取材で分かった。協会に対する診断書には頭部骨折などで全治2週間とあるが、別の病院が暴行直後に作成したとみられる県警への診断書には骨折の記載がなかった。県警は記載が異なる経緯を確認し、けがの状況などを詳しく調べる。 日馬富士関は10月25日夜、鳥取市内の飲食店で同じモンゴル出身の力士らと酒席を開催。貴ノ岩関の態度に激高し、暴行を加えたとされる。貴ノ岩関は翌26日の巡業「鳥取場所」に参加し、29日に師匠の貴乃花親方が県警に被害届を提出。その際、病院で作成された診断書も提供され
朝げいこを終え記者の質問を受ける日馬富士関=福岡県太宰府市で2017年11月14日午前9時43分、津村豊和撮影 大相撲の横綱・日馬富士関(33)=伊勢ケ浜部屋=が巡業中の鳥取市内で同じモンゴル出身の前頭・貴ノ岩関(27)=貴乃花部屋=に暴行した問題で、鳥取県警は17日午後、東京都内で日馬富士関本人から任意で事情聴取する方針だ。県警は傷害容疑で捜査しているが、殴打にビール瓶を使ったのかなど関係者の証言には食い違いも出ている。本人から当日の状況や動機を直接聴き、暴行の経緯を解明する。 県警は16日に事情聴取のため、東京へ捜査員を派遣。日馬富士関は聴取に応じるため同日夜、福岡県太宰府市にある伊勢ケ浜部屋の宿舎から空路で都内に戻った。
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