宜野湾市長選で落選が確実となり、支持者に頭を下げる志村恵一郎さん(手前右)。中央は厳しい表情の翁長雄志・沖縄県知事=沖縄県宜野湾市普天間の選挙事務所で2016年1月24日午後9時33分、野田武撮影 米軍普天間飛行場の事故や騒音に苦しみ続ける沖縄県宜野湾市の市民は、名護市辺野古への県内移設を推進する政府との対決ではなく、政府の後ろ盾を得て地域振興を掲げる現市政の継続を選んだ。24日に投開票された宜野湾市長選は、現職の佐喜真淳(さきま・あつし)さん(51)が再選した。辺野古への移設に反対する新人の志村恵一郎さん(63)を支援した翁長雄志(おなが・たけし)知事にとっては手痛い1敗となったが、反対派は今後も移設阻止を訴え続ける姿勢を確認した。 「辺野古移設に『宜野湾市民も反対だ』との意思を示す選挙だという私の訴えが届かなかった。市民に浸透しきれなかったのは私の責任です」。「落選」の一報が入ると、志