【台北・福岡静哉】香港政府が「香港独立」を主張する急進的な政党「香港民族党」に対し、「国家の安全を脅かす恐れがある」として活動禁止命令を出すことを検討している。香港メディアによると、実際に禁止されれば1997年の香港返還後、初めて。同党の陳浩天代表は14日の講演で「香港が真の民主主義を実現するため、唯一の方法は独立だ」と強調。香港政府の圧力に屈しない姿勢を示した。 香港政府は7月、同党に対し、活動禁止令を検討していると警告した。香港政府の「社団条例」は、国家の安全を脅かす恐れのある場合、団体の活動を禁止できると定める。同党の弁明を踏まえ、9月初旬以降に最終的な判断を下す。陳氏が引き続き独立を主張しているため、香港政府が活動禁止命令を出す公算が大きい。