女子1500メートルで滑走後、銀メダルが確定し観客の声援に応える高木美帆=江陵オーバルで2018年2月12日、手塚耕一郎撮影 スピードスケート女子1500メートル 8年の時を経た2度目の五輪は、好結果を期待される舞台になっていた。平昌行きが正式に決まった時、高木美帆(23)=日体大助手=は覚悟を口にしていた。「五輪を特別に思うのを怖がっていたけど、少しずつ向き合えている」。五輪会場の江陵オーバルに置かれた表彰台は、簡素な作り。しかし、ライバルとも重圧とも堂々と勝負した23歳にとって、そこに立つことに大きな価値があった。 15歳で2010年バンクーバー五輪に出場した高木美を、日本スケート界は宝のように大切にはぐくんできた。日本スケート連盟の橋本聖子会長(53)は、温かく見守ってきた代表的な存在だ。自身も五輪で500メートルから5000メートルまで出場し、1500メートルでは1992年アルベー