日本ハムの移転後、減収対策が必要となる札幌ドーム=札幌市豊平区で2017年9月22日、本社機「希望」から竹内幹撮影 ■楽観論裏目に 「まとまった面積の場所を提案できず、支援の面でも札幌ドームも抱えて制約があった」。北海道日本ハムファイターズの新本拠地候補が北広島市に決まった26日、札幌市の秋元克広市長はこう振り返った。 市有施設で市が運営会社に55%出資する札幌ドームの経営を意識せざるを得ず、新たな候補地として八紘学園敷地周辺(豊平区)と北海道大構内(北区)を提案したのは移転構想が明らかになった約1年後の2017年4月。広い土地の確保が難しく、市有地でもないため調整に時間がかかった。またある道経済団体幹部は、この時期に市関係者から「北広島は実現性がない。球団はドームに残るだろう」という見通しを伝えられたと明かす。 同年12月に真駒内公園(南区)が検討対象に加えられたが、情報不足もあり賛否双