中国の研究者が遺伝子を自在に改変できるゲノム編集技術を人の受精卵に適用し、今月に双子の女児が誕生したと主張していると、AP通信が26日報じた。エイズウイルス(HIV)への感染防止目的で行ったという。 事実なら「生命の設計図」とも言われる遺伝子を人為的に書き換えられた人が生まれた初の例となる。だが研究者は論文を発表しておらず、実施を疑う専門家もいる。中国での報道によると、実施… この記事は有料記事です。 残り284文字(全文473文字)
社会を変える革命的技術と言われる「ゲノム編集」。生物の遺伝情報を効率よく操作でき、農畜産業や医療など幅広い応用が期待される一方、安易な生命改変など倫理的懸念も抱える。最前線で何が起きているのか。期待と課題を3回に分けて探る。【千葉紀和、荒木涼子】 ●爆発的に普及 「健康促進トマト」。こんな魅力的な響きの野菜が筑波大(茨城県)で育っている。高血圧を抑えると期待されるアミノ酸「GABA」が通常の15倍も含まれる新品種だ。 生みの親は江面(えづら)浩教授。人工交配を繰り返し、授粉の手間が不要なトマトなどを長年開発してきた。今回着目したGABAを合成する酵素は、膜が邪魔をして普段は働きにくい性質がある。この膜を作る遺伝子を除去したいが、従来技術だと実現に5年かかるとみられていた。だが、江面教授は1年で達成した。「大玉を1日1食おかずに添えるだけで、軽度高血圧の予防につながる。トマトは栄養面、経済面
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