震度5強を観測した札幌市清田区里塚地区の住宅地では、約200メートルにわたって帯状に大きく陥没して大量の土砂が流出し、家屋が大きく傾いたり道路が陥没したりした。市の応急危険度判定では建物85件が「危険」とされ、秋元克広市長は12日、臨時記者会見で「地区全体の再生にかなりの時間を要する」と認めた。 里塚地区は、かつては水田や小川、林などが広がる場所だった。1970年代後半からの宅地造成で、周りの山を削った切り土で谷の部分を埋めていた。今回、同区里塚1の特に被害が大きい場所は谷地形だったとみられ、水を集めやすくて地下水位も高かった。一般的な液状化は土砂が噴き上がることが多いが、傾斜地のため、古い谷地形を東側の低地に向かって地下の土砂が流れ、地表で約50センチの厚さに堆積(たいせき)した。逆に西側は舗装の下の盛り土がなくなり地面が陥没。北見工業大の調査では、地表面が最大で約4メートルも沈降した。
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