国立環境研究所(茨城県つくば市)は22日、地球温暖化に伴う農業や気象災害などの被害を軽減する適応策の支援や研究の拠点として「気候変動適応センター」を12月1日に所内に設立すると発表した。 温暖化の影響は地域によって大きく異なるため、同日施行の気候変動適応法では、自治体に努力義務で地域適応計画の策定…
松の木に小刻みな振動を与え、松枯れの原因となる害虫を寄りつかなくさせる手法を、森林総合研究所の高梨琢磨主任研究員らが開発した。脚に伝わる振動で敵の接近など危険を察知する昆虫の習性を利用したもので、殺虫剤の使用を抑えながら公園や景勝地の名木を守るのに活用できそうだ。トマトの害虫対策にもなるか検証を進めている。 標的は、樹皮を食べ、松が水を吸えなくなる線虫を取りつかせるマツノマダラカミキリ。高梨さんらは、磁気を加えると伸び縮みする合金を使って毎秒100回の弱い振動を数秒おきに与えている松の成木と、振動を与えない成木にそれぞれ10匹を放ち、約2~3時間後の様子を比較する実験を繰り返した。 この記事は有料記事です。 残り177文字(全文472文字)
75歳以上の後期高齢者の健康事業をめぐり、厚生労働省は、市町村が個人の医療・介護データを一括分析できるようにするため、高齢者医療確保法など関連法を改正する方針を固めた。保健師らが分析結果を基に高齢者へ病院の受診や社会参加を働きかけ、健康に過ごせる年齢を延ばす狙いがある。来年の通常国会への改正案提出を目指す。 75歳以上については、医療機関を受診した際の情報を後期高齢者医療制度を運営する広域連合が、介護保険サービス利用に関わる情報を市町村が、それぞれ保有している。双方のデータを一括して分析すれば一人一人の健康状態改善に役立つが、今は必要な手続きに時間がかかり、医療情報は十分には活用されていない。同法改正で市町村職員や保健師らが個人情報を活用しやすくなるような規定を盛り込む。
5月に打ち上げられた米航空宇宙局(NASA)の無人探査機「インサイト」が米東部時間26日午後(日本時間27日午前)、難関の火星着陸に挑む。地震計などによる観測で、詳しく分かっていなかった内部構造を解き明かすのが目標だ。 内部構造を調べることで、高さ2万メートルを超える高山など、火星に特徴的な地形ができた過程に迫る。地球と同じく岩石でできた惑星なのに、現在の環境が大きく異なる理由も探る。 着陸するのは赤道のやや北側の平原。探査機は重さ約360キロで、耐熱容器に覆われた状態で火星の大気圏に突入する。(共同)
国内の水族館や動物園、博物館で販売されている動物の精巧なぬいぐるみの「100+1(ワンオーワン)シリーズ」に、千葉県我孫子市の鳥「オオバン」が新たに加わり、同市鳥の博物館がイベントで並べたところ、完売する人気を集めた。製造元の「太洋産業貿易」(横浜市)は「よりリアルに作られたぬいぐるみ」を掲げており、全身黒色で地味な見た目でもこのリアルさが支持される。同博物館は追加で仕入れ、ぬいぐるみをてこに知名度アップを図ろうとしている。 オオバンはツルの仲間。全身黒色で額には毛がない。木の葉のような水かきがあるのも特徴だ。手賀沼には年中生息しており、1988年、市の鳥に指定された。認知度を高めようと、マンホールの蓋のデザインに採用したり、道路の愛称名やフォトコンテストの賞にその名前を付けたりしたが、「市民の間でも知らない人がいる」(同博物館)と存在感は薄い。
奈良県立医科大付属病院のカテーテル室に並ぶ本山准教授(左端)ら脳卒中センターの担当教員=奈良県橿原市四条町の同病院で、藤原弘撮影 脳卒中の患者に迅速に対応しようと、奈良県立医科大付属病院(奈良県橿原市四条町)が診療科の枠を超えて専門医師らによる「脳卒中センター」を開設し、治療に当たっている。初期治療から早期リハビリまで、切れ目なく対応する狙いで、昨年10月の開設以来の1年間で患者計346人に対応した。【藤原弘】 脳卒中は日本人の死因の3位で、発症から治療までの時間が治療後の回復状況などを左右するとされている。 医大病院では、救命センターや脳神経外科、脳神経内科、放射線科などの医師らが連携し、重症の患者に対応。患者をMRI(磁気共鳴画像化装置)などで診断し、脳梗塞(こうそく)の特効薬と言われる血栓溶解療法(tPA)や、脳の血管の血栓を回収するカテーテル治療などに取り組んでいる。
リリース、障害情報などのサービスのお知らせ
最新の人気エントリーの配信
j次のブックマーク
k前のブックマーク
lあとで読む
eコメント一覧を開く
oページを開く