山口県田布施町で固定資産税の徴収ミスを内部告発した職員が1人だけの畳部屋に異動させられた問題で9日、町議会一般質問で議員から「独居房だ」と批判の声が上がった。町にも「けしからん」などと苦情電話が殺到したが、東浩二町長は「隔離のつもりはない」と答弁し、あらためてパワハラを否定した。 【図表】田布施町の固定資産税問題と内部告発職員の異動 一般質問で町議は「職員は独居房に閉じ込められているようだ。これがまかり通れば他の職員への対応も懸念される。人事権の乱用ではないか」とただした。東町長は「個別の人事を答弁できない」とした上で「隔離や切り離すつもりはない。全職員それぞれがやりがいをもって働いてくれる仕事場にしたいという思いしかない。今後、専門知識を持った人を招くことも考えている」と答えた。 傍聴していた60代の農業男性は「短期間で異動が繰り返される職員はかわいそうだ。町は誠意を持って対応すべきだ」