2010年4月に施行された神奈川県の「公共的施設における受動喫煙防止条例」に対する異論の声が急増している。規制対象となった100㎡超の飲食店の中には、条例未対応の店舗もあり、 条例に対して疑問を投げかけるオーナーが後を絶たない。また県側の一律的な規制により、やむなく設備投資をしたものの、回収できずに頭を悩ます経営者も多く、 「条例はむしろマイナス効果でしかない」という声が上がってきているほどだ。本稿ではそうした飲食店オーナーの生の声を拾い上げ、受動喫煙防止条例の実態と飲食店側の取組みを報告する。 実に4割以上の飲食店が売上げ減 やっぱりそうか、というのが率直な感想である。2010年4月に神奈川県で施行されたいわゆる「禁煙条例」。この問題に関しては筆者もこの間、いろいろな場で問題提起をしてきたが、 予想通り飲食店の経営にとって大きな打撃となる一方で、条例本来の目的はあまり達せられてはいないよ
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