漫画『ARIA』と出会ったのは高校生の時だ。タイトルが変わる前の『AQUA』をクラスメイトに薦められて読み始めてから、その近未来かつ温かい世界観と綺麗な絵柄に、あっという間にハマってしまった。大学生になって漫画を集め始め、夏休みなどはエアコンの使用を控える目的も相まって、『ARIA』を毎日のように読んで涼を取っていた。今なら死にかねないな。 そんな中、原作とアニメが揃って完結すると知った。実家は「ARIA」など放送されていない場所だったので、「ついにリアルタイムで見れるぞ!」と喜ぶと同時に、これだけ愛した漫画が「終わってしまうのか…」という喪失感も芽生え、複雑な感情に苛まれることになった。 原作は11巻の「黄昏時」から、そしてアニメ三期は4話から、私はもうずっと泣き続けながら読み&視聴していた。仲の良かった先輩が卒業し、一人前になって友人とも離れ離れになっていく。この心地よい時間が終わりに